注文手作り家具・木芸たじま
[木材]について 

日本で使うなら、日本の気候で育った国産材が適しています。
家具作りに適した国産材を原木で入手、製材後に必要期間(五年以上)自然乾燥し使っています。
欅(ケヤキ)、桐(キリ)、桂(カツラ)、塩路(シオジ)などが主な材料です。
(ケヤキ)

ニレ科ケヤキ属の落葉広葉樹
学名:Zelkova serrata
日本の広葉樹の中で一番の良材として古くから建築材、家具材、建具材、造作材として幅広く用いられている木材です。特に寺社建築に重用されたり、大黒柱としても用いられています。木目が明瞭で美しく強度があり、耐朽性に優れている。肌目はやや粗いが、ケヤキの丸太手入れをすると光沢が出る。漆との相性はとても良い。
欅材の入手法は原木(丸太)を市場(せり売り)にて購入します。丸太のまま1年置き水分を少しぬきます。このあと木を見て木目、太さ、材質(硬さなど)などを考えながら6年以上乾燥9mmから9cmまでの厚さに製材します。風通しの良いところで桟積み(間を空けて材木を積み上げる)にして5年から6年乾燥する。2年ごとに桟積みを積み替える。欅は狂いや暴れが出ることがあり、ゆっくり長く乾燥することで落ち着きが出てくる。乾燥後は立てて保存します。
  ケヤキ
 ケヤキの木目
(上にマウスを載せると左に拡大画像が現れます)


ケヤキ材
(カツラ)

カツラ科カツラ属の落葉広葉樹
学名:Cercidiphyllum japonicum
日本固有の木で、朴(ホオ)と性質が良く似ている。
強度、硬さも平均的で、器具材、造作材、彫刻材、碁・将棋盤、裁縫台、鉛筆材などに使用されている。色は褐色で加工は容易な材です。
  カツラ
 カツラの木目
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塩地(シオジ)

モクセイ科トネリコ属の落葉広葉樹
学名:F.spaethiana Lingelsh
日本的なやさしく柔らかな雰囲気のある材で、造作材、内装材、家具用材のほか柔軟性、粘りのあるところから、野球バット、テニスラケットなどに利用されています。
明るい淡色でヤチダモに似ているが、やや軽軟です。
  シオジ
 シオジの木目
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(キリ)

ゴマノハグサ科キリ属の落葉広葉樹
学名:Pauloumia tomentosa
日本の材木中最も軽い材で、家具材、下駄材、楽器材、箱材など幅広く利用されています。
また、熱伝導率が極めて小さく、発火しにくいことから、金庫の内装材としても用いられています。
桐材のキリの丸太入手方法は丸太を購入しています。約1年置いたあと丸太の太さ、木目の様子(細かさなど)で引き出し用の9mmから、椅子の材板用の5cm、6cmの厚さに製材します。
他の材木と違って桐の場合は、3年間雨曝し(アク抜き)にします。桐はアクが強く、このアク抜きを怠ると、年月が経つと徐々に黒ずむことになる。
右の写真は、3年間雨曝しにしたものです。濃いグレーですがカンナをかけると良く見られる桐の色の白色になります(マウスを上に載せると処理後の白い木肌が見られます)。丸太の写真を見ると分かりますが、中心に空洞の髄があるのが桐の特徴です。
 
キリ  キリの木目
(上にマウスを載せると左に拡大画像が現れます)


桐材のカンナ処理
 ↑写真にマウスを載せてみてください。
 カンナ仕上げの後はこんなにきれいになります。

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